Philips社:世界初のスペクトル乳腺濃度測定法でFDAクリアランスを取得


現在の乳腺濃度評価( breast density assessment )方法は主観的なものであり、マンモグラフィー画像の目視検査( visual inspection )に限られています。

MicroDose SI マンモグラフィー・システムで利用可能なフィリップス社のスペクトル乳腺濃度測定法では、乳房全体の繊維腺組織(fibroglandular tissue )量を測定し、体積密度( volumetric density )を客観的に算出できます。

乳腺濃度が乳癌のリスク因子として考えられるようになってきているなか、 Royal Philips (NYSE: PHG, AEX: PHIA)は本日、 MicroDose SIフルフィールド・デジタルマンモグラフィー(full-field digital mammography;FFDM)システム用のスペクトル乳腺濃度測定法(Spectral Breast Density Measurement Application )でFDAから510(k) clearance を取得したと発表しました。この方法は初のスペクトル乳腺濃度測定ツールであり、脂質および繊維組織を区別して乳腺濃度を正確に測定するものです。

女性の約50%では乳房組織の密度が高くなっており、これが乳癌リスクを増加させていますが、今のところ、乳腺濃度を算出するための一般的な方法は乳房画像の目視分析(visual analysis )です。この方法は非常に主観的なものであるため、同一の画像でも乳腺濃度スコアが担当の放射線医により異なることがあります。標準的な MicroDose SI マンモグラム( MicroDose SI ;乳房のX線写真)で行うスペクトラム乳腺濃度測定では、乳腺濃度を客観的に測定することが可能です。

「臨床医のリスク評価をサポートして早期発見と個別ケアを推進することを目指しています。スペクトル乳腺濃度測定法は医師による客観的な濃度測定を可能にするため、女性の乳腺濃度の評価と、適切な検査プログラムの決定を容易にします。」と、 DXR and Women's Healthの Phil Meyerは述べています。