各型別でみると,

 1)小型の異型リンパ球が密にまたは散在性に増殖.小さい円い濃い核で正常リンパ球と区別しがたいことが多い.わずかにくびれた核(cleaved)の細胞を混じ,ミトーゼも少ない.原形質に乏しく核が相接してみえる.

 2)核は大きく明るく,またcleavedで,原形質に乏しく相接する.

 3)2種の細胞より成る.小さく濃染する核を持つ未分化の異型リンパ球と,大きく明るく染まる核を持つより分化した大型の異型リンパ球(centroblast/immunoblast:以前は組織球とみなされていた〕が混在する.

 4) large cell lymphoma, immunoblastic lymphoma, centroblastic lymphoma ともいう〔|日細網肉腫〕.大きい胞状の円・楕円・不定形の核で1~2個の核小体を有し,原形質に富むが淡染する.ミトーゼ,くびれた核のリンパ球,ときにマクロファージもみられる.

                     5)EBウイルスによるB細胞の腫瘋化で中央アフリカの子供に多い.比較的大きいリンパ球,ミトーゼの間に明るい大きな原形質を有するマクロファージが散在し,いわゆる星空状(starry-skin pattern)を示す〔ただし皮疹にはこの像はない〕.