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世界の動きは代替医療へと向かっている

 「メシマコブ」の取材を終えようとした私に、松永先生は、自信にあふれた口調で断言し第巳章/最強の抗ガンキノコ「メシマコブ」とはなにか

 

 「これまで、動物実験をはじめとして、ガンの患者さんに対する臨床試験から、ガンに対する『メシマコブ』のすぐれた抗ガン作用が証明されています。

 

 免疫作用を賦活させ、直接的にも間接的にもガン細胞を死滅させる作用が、『メシマコブ』にはあります。現代医学から見放されたガン患者さんたちにも、またガン以外の生活習慣病や自己免疫疾患にも、『メシマコブ』はきっと効果を示してくれるでしょう」

 

 この松永先生の言葉を聞くまでもなく、新しいガン医療に世界は注目しはじめている。従来、西洋医学ではガンの治療といえば、手術、抗ガン剤、放射線の三大治療が中心だった。治療機器は進歩し、手術方法も改善された。いろいろな抗ガン剤が開発されたし、放射線治療でも最新鋭の技術が導入されてもいる。

 

 しかし、そうした進歩はあるものの、ガンによる死亡者数は増加の一途をたどっている。西洋医学によるガン全体の治癒率は50%以下で、足踏み状態といってもよい。

 

 アメリカでは、死亡原因の統計のなかに薬の副作用の項目がある。その結果は、驚いたことに第4位となっている。日本では抗ガン剤の副作用による死亡の統計が取られていないため、その実態は分からない。分からないが、使われている抗ガン剤の量から推測すれば、アメリカ以上の副作用死があることは推測できる。

 

 抗ガン剤の危険性が大きな問題になってから、アメリカでは抗ガン剤を極力使わない動きが本格化した。ただし完全に使わないということでなく、不必要なときには使わないという動きである。

 

 こうしたガン治療の流れのなかで、近年は、免疫療法を中心とする代替療法に注目が集まっている。副作用を軽減し、患者にとってよりやさしいガン治療を実現するために、東洋医学的な要素や健康食品を組み入れた療法が全国に広がっているのだ。

 

 こうした代替医療への動きは、日本に限ったことではない。世界的な広がりを持つうねりとして、いま大きな潮流になりつつある。

 

 たとえば、西洋医学の牙城となっているアメリカだ。

 

 1997年の調査では、アメリカの全医大の64%にのぼる医大の教育課程に、選択あるいは必修科目として代替医療の授業を組み込んでいる。その背景には、これまでの授業が疾病中心でめったことや、NCI(来国国立ガン研究所)を中心としたガンの研究に膨大な国家予算を使っているにもかかわらず、ガンが増えつづけていることがめった。そうした事態に対応するために、代替療法が注目されたというわけである。

 

ガン臨床医はなぜ「メシマコブを」使うのか  北用栄志[著] 定価 本体1000円(税別)