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キノコの抗ガン効果は、すべて多糖体による

 内藤先牛、東山先生、高木先生、山村先生、それに前田先生にお話しをうかがい、「メシマコブ」の驚くべき効果に、なかなか興奮が覚めなかった。

 

 その興奮のなかで、「メシマコブ」はなぜこれほどまでの効果をガンに発揮するのかという秘密に、のめり込んでいった。遺伝子栄養学研究所代表の松永先生にいただいた資料を1ページ開くたびに、私の目は吸い寄せられて離れなかった。 「メシマコブ」は担子菌類のキノコ山来であるから、その抗腫瘍効果が多糖体によるものであることは当然予測された。多糖体は、キノコ由来の健康食品ではよく登場してくる言葉で、読んで字のごとく、多くの単糖が結びついた高分子化合物である。

 

 とくに、多糖体のなかのグルコース(β‐グルカンなど)に抗ガン作用を持つ成分が多く含まれていると考えられ、このグルコースを謳い文句にしているキノコ由来の健康食品は多い。グルカンとは、ブドウ糖ばかりが結合した多糖体である。

 

 そこで、担子菌類の多糖体について少し調べてみた。

 

 シイタケやカワラタケの子実体(いわゆるキノコの部分)には、βID‐グルカンタンパク複合怖がある。

 

 霊芝の子実体には、β‐DIグルカン、グルクロノβ‐D‐タルカン、アラビノキシロβ‐D-グルカン、キシローD-グルカン、マンノβ-D-グルカン、キシロマンノβID-グルカンなどのタンパク複合体がある。

 

 マイタケの子実体には、β-D‐タルカン、酸性キシロダルカン、酸性ヘテログルカン、ヘテロ多糖タンパク複合体などがある。菌糸体には、β‐D-グルカン、グルコマンナン、マンノキシログルカン、ヘテロダリカンなどの多糖体がある。

 

 最近人気のあるアガリクスの子実体には、β‐D-タルカン、β‐ガラクトダルカン、核酸、ペプチドグルカン、キシログルカンなどがある。

 

 こうした多糖体こそ、古くから経験的にキノコの薬効とされ、最近は抗ガン作用を持つ

成分として研究・開発が進められてきた正体である。

 

ガン臨床医はなぜ「メシマコブを」使うのか  北用栄志[著] 定価 本体1000円(税別)