FDAが尋常性乾癬の治療薬としてTaltzを承認

The U.S. Food and Drug Administrationは本日、中等度から重度の尋常性乾癬症plaque psoriasisを患う成人患者への治療薬としてTaltz (ixekizumab)を承認した。

 

 

乾癬は自己免疫疾患autoimmune disorderであり、最も一般的なタイプが尋常性乾癬である。大抵の場合は15歳から35歳の人で発症する。

 

 

今日の承認は、尋常性乾癬を呈する患者に対して重要な新治療法を与えるものである。皮膚のかゆみや不快感の改善に役立つだろう。

 

 

Taltzの活性成分は、炎症原因となるタンパク質(インターロイキン (IL)-17A)に結合する抗体である。このタンパク質に結合することにより、ixekizumabは尋常性乾癬の発生に寄与する炎症反応を抑えることができる。

 

 

Taltzは静注により投与される。全身療法(treatment using substances that travel through the bloodstream, after being taken by mouth or injected), 光線療法(ultraviolet light treatment)を受ける患者が投与対象となる。

 

 

Taltzの安全性と有効性は、尋常性乾癬を呈する3866名を対象とした3件の無作為化プラセボ対照臨床試験により確認された。その結果、Taltz群はプラセボ群よりも大きな臨床反応を示し、皮膚の状態は大きく改善した。

 

 

Taltzは免疫系に影響を及ぼす医薬品であるため、感染やアレルギー反応、自己免疫などのリスクが高くなる可能性がある。同役の使用により、重度のアレルギー反応や炎症性大腸炎inflammatory bowel diseaseが悪化したという報告がある。

TaltzはEli Lilly and Companyによって製造販売される。